私はスズキ役ですが、ハイライト上演のカット部分を補い、また字幕を使わず音楽や演技を集中して観ていただくためのナレーションも担当しています。
最初はもっとシンプルな感じかなと想像していたら、なんのなんの。普通にオペラですし、スズキのナレーションはめっちゃ濃厚で、普通に一人芝居としての技能を求められてしまっております。(毎回試行錯誤中)
春雨ホールは、今までも門下生とのコンサートにも使ってきたのでご存じの方も多いと思いますが、客席130ほどの小さな、しかし響きの良い本格的なホールです。
このように私自身も「わ」の会の稽古にも使わせていただいていた、思い入れのあるホールです。
この中に、ぎゅっとプッチーニのオペラのエッセンスを詰め込み、上演しようという企み…じゃなくて試み。
私の生徒でもある飯塚奈穂さんが主催ということで、私もスズキ役としてお手伝いさせていただくことになりました。
そして、今日お昼過ぎに地元品川のローカルFM局の生放送に広報のため出演してきます!という報告を受けていたので聴いてみました。
その中で、奈穂さんの「ずっとオペラがやりたくて、他の仕事もやったけど諦めきれずにいた。子供が3人いるが、お母さんたちには心の支えも必要だし大変なこともたくさんある中で、周りのお母さんたちが幸せな太陽のような存在でいられるお手伝いをしたいと親子向けのコンサートなどを企画してきたが、自分の子友達も大きくなってきて少し手も離れてきた今(14歳、11歳、9歳だそうです)、オペラをやってみることにした」というお話がグッと心に迫りました。生の音に身を委ね、毛穴から何かを感じて味わってほしい、とも。そして、歌手の演技のより一層細やかな部分まで見られ、息遣いを感じられる会場でやることが楽しみ、というふうに熱く語っていました。
演出家が語っっているように、この程度で良い、という気持ちで舞台に立っている人は1人もいないと思います。
大劇場でも大プロダクションでもないけど、本当に稽古場でも「お互いの演技から与え合いもらい合って」中身が深まっていくのを感じています。
こういう経験を、今まで一緒に勉強してきた奈穂さんとできることが、先生としても歌手としてもとても嬉しいです。
おそらく満席になっても全然赤字でしょう。そしてまだ完売は遠い感じの今、気持ちも焦ることも多くある中で、主役として稽古場で求められることの重圧にも耐えて、日々元気に走り回っている姿を見ると、「私もしっかりしないとな」「応援したいな」と思うわけです。
私は今までほぼ新国立劇場でしかスズキを歌っていないので、歌手同士も客席もこんなに近くて親密な感じの公演はまた違った感じがして新鮮です。より一層の技術と集中が求められる気がします。どうぞ久しぶりのスズキ役、お楽しみに。
そして、どうしても都合がつかないよ!という方は、どうぞ応援チケットをお求めくださいませ。後日ダイジェスト動画を見られるそうです。
10月14日月祝
大崎駅徒歩10分 春雨ホール
プッチーニ作曲 蝶々夫人
ナレーション付きハイライト公演
14時開演で長瀬千賀子
18時開演で飯塚 奈穂
が蝶々夫人🦋
演出 三浦 安浩
指揮 小﨑 雅弘
ピアノ 松浦 朋子
スズキ 素晴らしいナレーション 池田 香織
本当に優しさ溢れるピンカートン 所谷直生
蝶々さんの運命を操るシャープレス 福山 出
金に目がない結婚仲介人ゴロー 野村 京右
ピンカートンの本妻ケイト 吉村 恵
蝶々さんとピンカートンとの子どもドローレ 璃来
メールにてお申し付けください。
oyako.de.concert2017⭐︎gmail.com ←⭐︎を@に変えて送ってくださいね。
▪️一般7,000円 ▪️小中学4,000円
▪️応援チケット3,000円
(当日行けないけど応援したい方、後日公演記録ダイジェスト版をお送りさせていただきます!
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小ネタを1つ
お稽古に、祖母の肩身の着物を着ていたのですが、オペラは普通の生活より動きが激しめだったりすることも多く、なんと!昨日のお稽古の途中で縫い目が少し裂けてしまった…お尻〜。幸い、色の濃いめの長襦袢を着ていたので、皆さんにはごめんなさいしてそのまま稽古を続けて帰宅しましたが、いやー焦りました(笑)もー!
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