衣替え終えると寒くなるのはなぜなんでしょう??なんか肌寒い日が続いていますね。
などという書き出しで保存されていた下書きのまま、宮崎で仕上げようと思っていた記事が仕上がらずに東京に戻ってもう何日経ったことでしょうか…。5月前半はなかなかに濃い日々でしたので、ゆっくり振り返りたいと思います。
ゴールデンウィーク終盤の5月6日は、ソニーこども音楽フェスティバルの《ヘンゼルとグレーテル》に出演しました。20代の頃にヘンゼルは何回かやりましたが、今回はお母さん役です!メンバーはもう、国内でこの役といえばこの人!!みたいなツワモノ揃い。オケと一緒に舞台に乗るセミステージで短縮版でしたが、しっかりオペラしていたのではないでしょうか?すごく楽しかった!!
提供:ソニー音楽財団/サントリーホール
主催のソニーさん、サントリーホールさんより躍動感あふれる写真をいただきました!
オーケストラが舞台上にいるので、音響的には色々と難しいこともあったかとは思いますが、カラフルなオーケストラの響きを体で感じながら歌うことができ、幸せな気持ちになりました。そして、ワタシ的に頑張ったのは”ホウキダンス”です!パパがお菓子の魔女のことを説明する歌の時に、ホウキが魔法の力で動き回るという感じの演出で、ハリーポッターのクィディッチのシーンを思い出し、にわかパントマイマーとして頑張ってみました!ご覧になった方から、そのようにちゃんと見えていたと伺って嬉しかった!!
昨年の《ワルキューレ》以来、ほぼ一年ぶりのオペラの現場でした!
そして、10日からは宮崎国際音楽祭に出演するため、宮崎へ!例年はコンサート形式でオペラをなさっているのですが、今年はヴェルディのレクイエムでした。歌えば歌うほどに難しく、でも素晴らしい曲だなあと感じます。宮崎国際音楽祭ならではのオールスターなオーケストラ!こんなにスタープレイヤーが集まって、日本中のオーケストラは大丈夫なの?と思えるようなメンバーでびっくりいたしました!
そして合唱は新国立劇場合唱団。仲間のソリストも素晴らしい顔ぶれで、客席で聴きたいよ!と思うようなコンサートでした。
本番前にマエストロが、「ヴェルディは椿姫やリゴレットのように、普段は光が当たらない人の心に光をあてた作品をたくさん作っています」というお話をなさいました。ヴェルディのレクイエムはしばしば「オペラ的」とか「宗教曲ぽくない」というふうに言われたりもしますが、役柄ではなく、一人ひとりが「人間」として神と向き合うという意味では、最もエモーショナルな分野が宗教曲ではないかしらと思うのですよねえ。
リハーサルから本番の間に楽屋のお茶スペースにおりましたら、室内楽コンサートに出演なさっていたバウゼさん(だと思う)が「リハーサル素晴らしかった!きっと素晴らしいコンサートになりますね。時間の関係でもう出なくてはならず、聴けなくて残念です」と話しかけてくださいました。そして「ヴェルディのレクイエムは、教会で歌うのとコンサートホールで歌うの、どちらが好き?」と。私と、その場にいらした妻屋さんで「ヴェルディのレクイエムはコンサートホールの方がいいです!」とお答えしましたが、付け加えて「でも、どこであれ演奏すればそこは教会ですよね?」と申し上げると、「本当にね!」と笑っていらっしゃいました。
客席もステージ上も集中して作品を味わったあの時間は、祈りの時間だったなあと思います。
ヘンゼルとグレーテルの最後も「我らの神はいつもそばにいる」でしたものね。
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