一つの山を越えて
14日月曜日、なお企画《蝶々夫人》2公演、無事に終えることができました。
昨年夏に見つかった体調の悪化を治療し始めて約一年。治療もうまく功を奏し、今の状態の体でどう効率よく体力を配分して歌っていくのが良いのかもわかってきて。4月の自主公演「ただいま」でも歌ったり踊ったりしてみて、デア・フェルネ・クラングさんとは大ホールでのオケ公演。そして今回はハイライトとはいえ、香盤表にびっしり丸がついている(笑)ずっと2時間喋って演じていたスズキも無事にやり遂げることができました。
なんかこう、歌手としての機能全てを試してみることができ、復活したなーと実感することができて嬉しかったです。
小プロダクションでもあり、前日と当日しかホールを借りられなかったため、舞台での抜き稽古→ゲネプロ2本とやった翌日の昼夜公演本番で、本当に集中力とか保つのかなというのが一番の心配事でもありましたが、舞台というものは1人でやるものではないのですよね。皆さんのエネルギーによって支え合ってる感覚があり、またお客様の集中して聞いてくださっている感じにも助けられ、思ったよりは楽に2公演やり通すことができました。
演出の三浦安浩さんも、指揮の小﨑雅弘さんも、他の現場ではご一緒したことがあっても、これほどしっかり「一緒に作る」感じでお仕事をしたのは初めてでしたが、私の「演」「歌」「在」のようなものを信じてお任せくださり、時には「どうしたらいいと思う?」とフランクに私の意見を取り入れて下さったりもして、創作の喜びもたくさん感…