デア・フェルネ・クラング《復活》
デア・フェルネ・クラングさんとの演奏会は、京都でのマーラー3番に引き続き2回目でした。マーラー交響曲第3番: だらだらPiyauchen HEUTE
今回は混声合唱。東響コーラス、新潟東響コーラスの方々を含め、たくさんの出演希望者がいらしたそうです。演奏する側にとっても、それほど魅力的なマーラーの《復活》ですが、気合いとかアドレナリンパワーだけではどうにもならない、壮大だけど繊細な構成をもつこの作品を、オーケストラのメンバーも色々なところから集まり、たくさんの回数練習するのはおそらく不可能だったであろう中でも、丁寧なお稽古をなさってきたのだろうなということがよくわかる「熱くて、でも愛情ある丁寧さ」がある演奏になったのではないかと思います。
ソリストの相方は、何度もご一緒している森谷真理さん。指揮者もご一緒するたびに幸せな時間を共有できている角田鋼亮さん。このような曲の練習では、ソリストは大体一回ぐらいオケと練習して、あとはゲネプロと本番のみ、みたいな感じなのですが、気心の知れた仲間との場合、思い切ってバット振っていける、みたいな感覚があって、「なんかあったら言ってね?私は今日はこんな感じに思ってるよ」「お!そう来るか!よしっ、じゃあこんな感じ?」みたいに無言のやりとりしている感じ。そういう意味で、とても気持ちよく本番に臨むことができました。
復活のアルトソロといえば4楽章のUrlichtですが、特に最初のひと声はいろんな意味で緊張しがちです。
今回はなんか今までで1番邪念なく、シンプル…