SNSのちから

《神々の黄昏》からまだ2週間と少ししか経っていないというのが、なんだか不思議な気持ちです。日々刻々と情勢が変わっていますね。演奏会はどんどんキャンセルになっていますが、先が見えない不安は他の業界の方々も一緒だと思うので、今は身を低くして耐える時なのかなと思っています。 いつもフォローしているSNSでは、ドラム教室とかおいしいインドカレーの作り方などが流れてきたり。気の滅入るニュースが多く、外に出る時はいろいろと緊張して疲れてしまう中で、ちょっと心が和みますね。ありがたいです。 そして、いつも見ているチャンネルからはこんな動画も。 こちらのチャンネルのちかさんは、とっても頭の良い人なんだなといつも思います。単に英語と日本語を自分のために喋れるだけではなく、きちんと文脈に沿った適切なフレーズをわかりやすく説明していて、勉強になります。 手を洗いすぎてぱっさぱっさになっていますが、ここぞとばかりに頂き物の素敵なハンドクリームを贅沢に塗ってみたりしています。もう少ししたら、オンライン飲み会とかするようになるかな(笑)。せっかくなので、いろんなシチュエーションを楽しまないとですね。 今日は、実家のまる子さん(ゴールデンレトリバー)のシャンプーの送迎をしてきました。まる子さんグラーネ初乗車!大きくて毛も密なので、自宅で洗うのはなかなか難しく、毎月のサロン通いが必須のセレブなまる子さん。また来月ねー!

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ブリュンヒルデと私

びわ湖リングのストリーム配信について、たくさんの方に注目していただきました。 https://news.yahoo.co.jp/byline/egawashoko/20200311-00167110/ インタビューでお話しさせていただきましたが、 オペラは準備に時間がかかる。主役のブリュンヒルデを務めた池田香織さんの場合、2年前に譜読みを始め、時間をかけて音楽を体に落とし込むと共に、高い音域を常に出せるようにトレーニングを積んできた、という。歌手だけでなく、スタッフもいっしょに、大がかりなプロジェクトを作り上げてきた。 私の場合は、厳密には10年前に初めて偽のグンター(1幕の最後)と自己犠牲(一番最後)を歌って以来、少しずつ本番にかけてはいましたが、全曲を歌うことを想定しての勉強はやはり《ワルキューレ》を終えた2年前ぐらいから始めました。 オペラの勉強には時間がとてもかかります。辞書ひいて、日常会話にはないような言い回しのセリフの意味とかも、あたかも自分の言葉であるかのように言えなきゃいけないし、自分のところだけではなく、相手の歌詞の意味も調べなきゃだし…。私はあまりピアノが弾けないので、譜読みからコレペティ(歌のコーチをするピアニスト)と一緒に勉強します。とにかく空いてる日に予約を入れたら、予習が間に合わなくても、なんなら全く予習してなくても(この状態を丸腰と呼んでる仲間がいて気に入ってますw)とにかく行く。そして2時間がんばって目に力を入れて読む!この他力本願シス…

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びわ湖リング《神々の黄昏》

びわ湖リング、終わってしまいました。 思いがけないなりゆきで、無観客というイレギュラーなかたちになりましたが、とにかく長い年月かけて作ってきた輪をしっかりと閉じることができて嬉しいです。 わたしが初めて勉強したワーグナーの役は《ワルキューレ》のフリッカで、お稽古用代役としてオケ合わせまで本役の皆さんと歌わせていただきました。それから…19年?新国立劇場のトーキョーリング再演ではラインの乙女(ヴェルグンデ)、フリッカのカヴァー(ワルキューレにて)、飯守リングでは《ラインの黄金》ヴェルグンデ、《ワルキューレ》の年は二期会でイゾルデやってて、《神々の黄昏》ではノルン2とヴァルトラウテのカヴァー。このときはピアノ通し稽古を歌わせていただきました! そのほか、新国でヴェーヌス、クンドリー、ブランゲーネのカヴァーもやりましたし、ジークリンデは何度もコンサートなどで歌いました。 そんな感じのときに、びわ湖リングのオファーをいただいたので、それまで歌う機会のなかったエルダをぜひ歌わせてください、とお願いしました。エルダは私の本来のレパートリーとしては良い役なので、歌えて嬉しかったです! そして、《ワルキューレ》からはブリュンヒルデを。ダブルのもう1人ミュターさんは、これからブリュンヒルデをレパートリーに歌っていく若い方をということでマエストロがオーディションなさって決めた方。3年間仲良く励まし合いながらやってきましたが、彼女はあれよあれよという間にブリュンヒルデ歌いとして地位を確立して素晴らしいですね。…

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