エロディアード!

世間は大型連休に入ったようですね!あちこちで「平成最後」という文言を見かけますが、この週末はいろんな演奏会が盛り上がったようです。 私は、二期会コンチェルタンテシリーズの《エロディアード》に出演しました。マスネー作曲のグランドオペラの大作ですが、サロメのアリアIl est doux, il est bonと、ヘロデのVision fugitiveの2曲が有名ですけど、あまり上演はされないみたい。私も昨年のオーディションの告知を見てから初めて内容を知りました。とにかくフランスオペラの大家であるマエストロ・プラッソンとオペラがやれるなら!!という意気込みでオーディションにエントリーしたわけですが、譜面を読めば読むほど、音が高くて低くて、なかなかにテンションの高い役。ムーディー?!な旋律もドラマティックな盛り上がりもあって、これぞドラマティック。いい意味でフランスオペラのイメージが覆る思いでした。 今回はコンチェルタンテシリーズということで、オケと合唱は演奏会形式、ソリストは演技付きというハイブリッドな上演。あまり多くはない稽古回数の中で、テキパキと私たちをリードして形を作り上げてくださった菊池裕美子さんは、なんと高校の後輩!今回も作品への大きな愛で、限られた条件の中での最大限を目指して、スタッフの皆さんとともに私たちをサポートしてくださいました。ありがとう! マエストロは来日なさってから、ほとんどオフの日はなかったと思います。来日翌日から副指揮との打ち合わせ→3日間にわたる音楽稽古→オケの稽古→…

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水を得た魚?(笑)

さて、いよいよ二つの”サロメ”のお稽古が盛り上がってきております。 マスネーのHérodiadeは立ち稽古が始まりました。昨年のノルマをご覧になった方はご存知の通り、オーケストラの後ろ、合唱の前に小さな舞台を設置しての演技となります。ほぼ物もなくて、歌唱力と演技力の両面が大いに求められる感じ…おお!なんというやりがいよ!←ポジティブにいきましょう!私の歌うエロディアードはタイトルロール(題名役)ではありますが、いわゆるグランドオペラスタイルで主役級が何人も出てきます。それぞれに素敵なソロがあり、ドラマを盛り上げますので、どうぞお楽しみに。私は…いつでも威張ってます(笑)はっはっは シュトラウスのサロメの方は、ただいま絶賛アンサンブル稽古中。スケジュール的な都合で、あっちのヘロデ・サロメとも、こっちのヘロデ・サロメともお稽古させていただいております。それぞれのキャラクターが違うのが面白くて、一緒に歌っていて楽しいです。エロディアードが終わってすぐに立ち稽古が始まりますが、演出は《トリスタンとイゾルデ》の時と同じデッカー師匠。エネルギー充填して、ビシッといかねば!こちらも楽しみです。 イゾルデとかブリュンヒルデとかで有名になった私ですが、どっちかというと本業はメゾソプラノなので、こういう「嫌なやつ」の役が得意というかやりやすいです!ふっふっふ。

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