拍手の流儀

急に寒くなってきて、うちでも床暖房が稼働し始めました!冬の子なので、暑いのよりずっと元気です。 さて、最近演奏がひと段落なので、演奏会にお邪魔する回数も増えてきました。でね、思い出したことが。たぶん2005年ぐらいだったと思うのですが、リサイタルをやりました。プログラムはファリャとオブラドルス、ベルクとシュトラウス。アンコール以外は全部歌曲です。歌手にとってはまあまあメジャーな曲ばかりでしたが、そんなに有名曲揃いというわけではない感じ。その時に、マイクを持ってMCしながら行ったのですが、まず最初にお願いというか説明したのが拍手のこと。「これから歌うのは7曲セットなので、全部終わるまでは拍手はなしで大丈夫です!最後の7曲めはどやっ!とわかりやすく終わりますので、そうしましたらおもむろに拍手していただけたらとっても嬉しいです」というような感じ。そして「これから先も、同じ作曲家のものはまとめて演奏するので、一曲ずつ’ここで終わりかな?’と心配なさらず、ゆったりお楽しみいただきたいなと思っています」と続けたような気がする。(だいたいそんな感じの意味のことを言いました) いわゆるフライングブラボー(音が切れる前に拍手とかブラボーとかしちゃうこと)は、「盛り上げなきゃ」「感動したって伝えないと歌手ががっかりするかも」という気持ちの先走ったものだと思うんですよね。ですので声を大にして(いやフォントを太くして?)申し上げたいのは、「曲の最後の一音まで(セットものの時は次の曲との間も含めて)味わっていた…

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演奏会のお知らせ

怒涛のスケジュールを頑張っている間に、来年の予定がいくつか公開になりましたので、この辺でまとめてお知らせです。 今年はあとは第九のみ。 2018年12月9日14:00 浦安市文化会館 浦安市民演奏会『第九』 指揮:木村 英一 ソプラノ:佐々木 典子 メゾソプラノ:池田 香織 テノール:片寄 純也 バリトン:上江 隼人 管弦楽:浦安シティオーケストラ、浦安ユースオーケストラ、浦安市立明海中学校管弦楽部 合唱 浦安市民合唱団 12月28日19:00 東京文化会館 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団第九特別演奏会 指揮:高関 健 オーボエ:イ・ユジン ソプラノ:半田 美和子 メゾ・ソプラノ:池田 香織 テノール:宮里 直樹  バリトン:大西 宇宙 合唱:東京シティ・フィル・コーア(合唱指導:藤丸 崇浩) どちらの公演も絶賛発売中です! そして、来年は前半がオペラ祭りになっております! 2019年1月20日14:00 東京芸術劇場 新交響楽団第244回演奏会《トリスタンとイゾルデ》第2幕(ノーカット全曲)、第3幕3場 指揮:飯守 泰次郎  トリスタン:二塚 直紀 イゾルデ:池田 香織 マルケ王: 佐藤 泰弘. ブランゲーネ:金子 美香 クルヴェナール:友清 崇. メロート:今尾 滋 牧童:宮之原 良平. 舵取り:小林 由樹 絶賛発売中!演奏会形式ですが、字幕もつくそうですよ!!すごい!! 3月…

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仕込み期間

今年は4〜6月にお仕事がゼロで、9月から11月頭の《ばらの騎士》までがいろんな意味で怒涛のスケジュールでした。はー、どの本番も無事に終えられて良かった…。 というわけで、終わったら少しだけ息抜きしようと計画していて、初めて自分でツアー組んで予約して、遊びに行ってきました!! 海外に行ってきまーす!と言って 着きました!熊本(笑) 熊本からは陸路で移動し、佐賀から帰京というプラン。熊本と佐賀のお友達とゆっくり美味しいものを食べて、喋りまくってきました。こう見えて(?)小心者なので、仕事で行く時はあまり楽しんだりできないので、今回は心ゆくまでのんびりできて良かったです!母の母が熊本出身の九州クオーターだからかなー。また歌いにも、遊びにも行きたいです! リフレッシュしてからの、今日は新響《トリスタンとイゾルデ》の音楽稽古。先週と今週と2週続けてのマエストロ音楽稽古です。私は初役ではないという少しのアドバンテージはありますが、マエストロは「褒めてくださるけど、許してはくださらない」のです(笑)。あくまでも理想を求めて、諦めずにおっしゃってくださる…禅問答というか、気合いリクエスト的なもの、細かい音程(和声的にとる!)フレージングのニュアンス、揺れ!! 帰りに運転しながらつらつらと考えてみるに、気の抜けた休符(声出してないところがむしろ)とか、流れで歌ってしまって1つずつ丁寧に感じてない時にご注意いただくんだよね。これは二期会《トリスタンとイゾルデ》の演出デッカーさんもそ…

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八王子《ばらの騎士》!

昨夜は《ばらの騎士》2回目。なか1日空いたので、なんかテンションというか感覚が戻らないね、なんて開演前には話していたのです。でも、始まってみると皆程よい落ち着いた感じでいけて、音楽的にもとても良い感じにまとまっていたのではないかと思います。 昼までは他団体がホールを使っていたため、17時に入って18時半開場の19時開演は結構きついスケジュールではありましたが、思いの外設営もうまく行き、数カ所の返し稽古もできました! 終演後にみんなで記念撮影大会!  10年以上温めてきたオクタヴィアンをやっと舞台に載せることができて、とても嬉しかったです。カヴァーとして3公演ほど関わってきましたが、人気の作品だけに「この役のスペシャリストです」みたいな方々を間近に拝見しながらいろんな技(?)を盗んだり。(マリアンデルがワイン飲みまくるのは絶対やってみたかったので、二日ともガンガン飲みまくりました!お客様がクスクス笑ってくださるのがとっても嬉しかった!)  私はソルフェージュ力がいまいちなので、最初は本当に音がとれないし構成が追えないし、泣きたくなるほど難しいのがシュトラウスのオペラなのですが、一旦体に入ってしまうととっても楽しめます。語るように書かれた音楽をしっかり歌っていくだけで、求められている芝居の方向性が見えてくる感じ。来年はヘロディアスもお披露目できることになりましたし、シュトラウスとももっと仲良くなりたいなと思います。(このほかにやったことがあるのは、《影のない女》の乳母の…

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《ばらの騎士》@八王子その1

 今朝はプロバイダーさんがモデムを交換しに来てくださる日。私はちょっと寝坊させてもらって、夫に対応してもらいましたが、なんと私たちが今まで使っていたのは20年前のモデルだったようです!!!!!!そりゃ遅いよね。今新しいのに変わって、試しに容量の大きな写真ファイルを転送していますが、段違いに速い!今月これからチラシの作成が2件あるので、とても助かります。  さて、怒涛の10月のハードスケジュールの最後は、八王子カーリアミーチの《ばらの騎士》です。一昨日の昼公演は、平日昼間であったにも関わらずたくさんのお客様にお越しいただきました!二回めは今日の夜19時より、八王子いちょうホール小ホールですよ。  全部をやるのはものすごく大変なことになってしまうので(出演者数もすごくなっちゃう)、絞り込んだハイライトでの上演ですが、初めて聴くお客様にもわかりやすくて良い感じにできているのではないかなと思います。自主公演は、費用のこともあって色々自分たちでやることがたくさんあるのですが、「わ」の会に引き続き島田彌六くんが舞台監督として色々と目を光らせていてくれているので心強い! オペラエクスプレスさんが直前稽古の取材にも来てくださいました! 全体のスタイルとしては「わ」の会的な感じ。そして、題材が題材なだけに、みんな楽しく自由に大胆に歌い演じ(踊り?)ていますよ。いまからでもどうぞご興味ある方は八王子へお越しください!当日券バッチリあります!

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