拍手の流儀
急に寒くなってきて、うちでも床暖房が稼働し始めました!冬の子なので、暑いのよりずっと元気です。
さて、最近演奏がひと段落なので、演奏会にお邪魔する回数も増えてきました。でね、思い出したことが。たぶん2005年ぐらいだったと思うのですが、リサイタルをやりました。プログラムはファリャとオブラドルス、ベルクとシュトラウス。アンコール以外は全部歌曲です。歌手にとってはまあまあメジャーな曲ばかりでしたが、そんなに有名曲揃いというわけではない感じ。その時に、マイクを持ってMCしながら行ったのですが、まず最初にお願いというか説明したのが拍手のこと。「これから歌うのは7曲セットなので、全部終わるまでは拍手はなしで大丈夫です!最後の7曲めはどやっ!とわかりやすく終わりますので、そうしましたらおもむろに拍手していただけたらとっても嬉しいです」というような感じ。そして「これから先も、同じ作曲家のものはまとめて演奏するので、一曲ずつ’ここで終わりかな?’と心配なさらず、ゆったりお楽しみいただきたいなと思っています」と続けたような気がする。(だいたいそんな感じの意味のことを言いました)
いわゆるフライングブラボー(音が切れる前に拍手とかブラボーとかしちゃうこと)は、「盛り上げなきゃ」「感動したって伝えないと歌手ががっかりするかも」という気持ちの先走ったものだと思うんですよね。ですので声を大にして(いやフォントを太くして?)申し上げたいのは、「曲の最後の一音まで(セットものの時は次の曲との間も含めて)味わっていた…