無職(笑)

4〜6月は演奏のお仕事がないので、冗談交じりに「無職です」とか言っていますが、色々と仕込みをしなくてはなりません。今日は手始めに、8月の杉並リリカで歌うトリスタンのカットの確認と、ジークフリートの譜読み。まずは景気付けにトリスタンから行きますか!というわけで、二期会のオーディションでも歌った懐かしの2幕2場から。1年半ぶりでしたが、歌い始めるとどんどん思い出しますね。イゾルデはやはり声にも気持ちにもフィットしやすい役だと改めて思いました。 そして、ジークフリートの3幕。40歳になったばかりの頃、初めてブリュンヒルデをやった時に、この目覚めのシーンも中抜きでやりました。その時から8年??リングに色々な形で関わってきて、昔は全部知らん曲(笑)だったのが、あちこち知ってる曲の寄せ集めのように感じられるようになりました。「わ」歌手としての経験値ですねー。 今年はばらの騎士のハイライトもあるし、千人は両パートあるし、あれこれ譜読みやリフレッシュが必要です。3ヶ月なんてあっという間だなー。 そういえば先日、ある指揮者の方とお話をしていて、「マイスタージンガーなんてどう?」と聞かれたので、「役がないです」って答えたら、「主役しかやりたくないの_?」って聞き返されました。その時はうまく説明できなかったんだけど、マグダレーネをやることに、ちょっと違和感を感じたんですよね。なんでかなって考えてみました。 私の考えでは、オペラ歌手としての色んな技を身につけて行くために、段階を踏んで経験を積むのが大事…

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DTP

ご存知の方も多いと思いますが、「わ」の会や門下生のコンサートのチラシやプログラムは、だいたい私が作っています。チラシ・チケットは印刷だけ業者に出し、部数の少ないプログラムは自宅のプリンターで出力。デザインを外注するとおいくらぐらいかかるのか、やったことがないので全く知らないのですが(笑)、自分でやればタダなので!まあ、その分アプリケーションを買ったりアップグレードしたり、やり方を検索しまくったり(←時は金なり?)というのはあるけれど、出来上がってきたものを見るのは嬉しいものです。 そんなわけで、巷でチラシ類を見かけると、色々な観点でじっくり見つめてしまいます。こんなデザインは素敵だ!とか、これは情報が見やすくていいな、とか、その逆とか?(苦笑) 作り始めるまでは悶々としますが、こんな感じ!!とイメージが湧けば、あとは作るだけなので楽しい♪ アクセスの地図ファイルなどを用意してくださってるホールは、拝みたくなるぐらいありがたい!(複数パターン、近くの目印が変更されるとちゃんと更新される地図入りのmusicasaサイトとか、素晴らしいです!!) あまり趣味というものを持っていなくて、飲んだり食べたりお風呂に入ったり?ぐらいの私ですが、こうやってデザインやったりするのが気分転換と言えなくもないですね。 「わ」の会(9月6日!)のチラシとチケットのリリースも間も無くです!私の可愛い子供のようなチラシを見てみたいなと思われる方は、お気軽にご請求くださいね。

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春?!

伊東での《シンデレラは12時の鐘を聞かない》は、たくさんのお客様に楽しんでいただくことができ、とても良い雰囲気で終了いたしました。 わたくしテッカテカやな(笑)。 これで今年前半の演奏のお仕事は終了(え?w)。もう一つのお気に入りのお仕事である「教え」をやりつつ、後半戦の仕込みに入ります。 今年はヴェルディのレクイエム、マーラーの千人、トリスタンのデュエット♪、カルメン←死ぬとこ!、ジークフリート、ばらの騎士と、大好きな演目目白押しです。 ◆7月8日 りゅーとぴあ(新潟) ヴェルディ”Requiem” 指揮・飯森範親 S 市原愛 T 望月哲也 B ジョン・ハオ 東京交響楽団 ◆7月29日 オリンパスホール(八王子) ヴェルディ”Requiem” 指揮・飯森範親 S 市原愛 T 望月哲也 B ジョン・ハオ 東京交響楽団 ◆8月26日 杉並公会堂 OPERA MANIA 3 有名歌手多数出演! 私は片寄さんとトリスタンの2幕、笛田さんと(初めまして!)カルメンの終幕を歌います。 ◆9月6日 調布市文化会館たづくり 「わ」の会 今年のテーマは覚醒!目覚めますよ! ◆9月22日 アクロス福岡シンフォニーホール マーラー 交響曲第8番「千人」 指揮 小泉和裕 ソプラノ 並河寿美 大隅智佳子 吉原圭子 アルト 加納悦子 池田香織 テノール 望月哲也 バリトン 小森輝彦 バス 久保和範 九州交響楽団 ◆10月…

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シンデレラ

ワルキューレから1週間…仲間たちはどんどん次のお仕事で活躍中ですが、私はなんとなくぼーっと過ごしてしまいました。スーツケースの最後のちょっとも昨夜やっと片付けた(笑) そして今日は、こちらのお稽古でしたー! 魔法使いに助けてもらう弱々しいシンデレラではなく、意思と健康的な強さをもったシンデレラ!藤野さんにピッタリです。ポップな重唱からドラマティックなアリアまで幅広く、なかなか面白い作品です。 王子もおぼっちゃまではなく、悩める青年。 今日、他の人のところも全部聴いてわかりましたが、ピアノパートは超絶技巧で、木下志寿子と愉快な仲間たち、と銘打ってもいいんじゃないの?ぐらいすごい!改めて尊敬です…。 今日は二期会のスタジオ借りて練習したのですが、事務局の方に「わ」の会ですか?と言われました(笑)。「わ」の会の知名度も上がって嬉しい限りです。今年は「わ」の会自主公演の他に、共催というか、「わ」の会としてご相談うけた仕事も。それぞれ忙しくて集まるのが難しいけど、続けてきて良かったなーと思います。

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びわ湖《ワルキューレ》

初めてブリュンヒルデを歌ったのは、2010年に名古屋ワーグナー管弦楽団さんのハイライトによる「ジークフリートとブリュンヒルデ」というコンサートでした。その時は《ジークフリート》3幕の目覚めのシーン、《神々の黄昏》から偽グンターのシーン、そして自己犠牲だったかな。ちょうど40歳になったところで、これから少しドラマティックなレパートリーをと挑戦してみたのでした。それまでは、リングでは《ワルキューレ》のフリッカ、同じく《ワルキューレ》1幕のジークリンデを歌っていて、自分の声についても「ソプラノじゃないんだけど、上も出るし、なんなのかしらね」と思っていたところでした。ちょうど同時期には、新国立劇場の《影のない女》の乳母のカヴァーをしていたのですが、ドラマティックに広い音域を歌うのが合ってるのかな、という気はし始めていました。 その後「わ」の会結成などもあり、徐々にブリュンヒルデやイゾルデを勉強することができ、自分の楽器についてのイメージも固まってきたわけです。 そして、2016年のイゾルデを経て、今回のブリュンヒルデへ。完全にドラマティコというよりは、リッチなリリコっぽい私の特性からして、レパートリーの中では一番「イケイケ」な役ではないかと思います。歌う分量としては多くはないのですが(イゾルデなどに比べればですけど!)、音楽が若く、テンションの高いところが多い。《ジークフリート》《神々の黄昏》になると、随分音楽が叙情的だったり大人っぽく音域も低めになったりするので、メゾというかアルトの私として…

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