ワーグナーな日々

朝晩はすっかり涼しくなりましたね。日中はまだ暑い時もありますが…。ここ数年は9月か10月にオペラに出ていて、夏はそのお稽古で過ぎていきます。なので、稽古場にこもっているうちに、いつのまにか秋…というのが通常パターン。特に今年はあまり夏の記憶がないなーと思ってよく考えてみたら、佐賀・マレーシア・「わ」の会とありがたいことに大忙しだったのでした。そしてそのまま黄昏に突入。 《神々の黄昏》もいよいよ明日から本番です!ゲネプロのジークフリートの「鳥の歌」を聴いて、ああもうこれだけのために来てもいいよって思いました!すごいです!素敵!そして、葬送!!!昨年の《トリスタンとイゾルデ》に引き続き、読響さんとワーグナーですが、しっかり厚みとか勢いのあるサウンドだけど、ちゃんと歌も聴いてる感じが素晴らしく、ワーグナー聴いた〜って気持ちになれます。ああ、本番も聞きたい(笑。 そして先日、来年のびわ湖《ワルキューレ》のキャストが発表になりました。私がブリュンヒルデを歌うことは、6月のシティフィルの際にプロフィール欄でひっそりと発表しておりましたが、こんな感じのメンバーになりました。 先日「わ」の会に出てくださった小林厚子ちゃんも本格的にワーグナーのオペラデビュー♪絶対に合ってると思うので、これからどんどん進出して来てほしいです。同じ組じゃないのが残念ですが、客席で応援できるということなので、それはそれで楽しみ。 (厚子ちゃんはゲストでしたが)先日の「わ」の会メンバーはそっくりその…

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秋!!

涼しくなってきました。そして、去年は別のところでオペラやってたのですごく久しぶりになってしまった新国リング!いよいよ最後の《神々の黄昏》が始まりました。今回は乙女ではなくて初のノルン!!リングの中でやってみたかった役の一つなので、すごく嬉しいです。 フィンランド国立歌劇場からアンナ・ケロさんがおみえになり、ゲッツ・フリードリヒのエピソードなんかを交えながら、どんどん演出をつけてくださいます。彼女は本当に明るく、人の気持ちをつかむのが上手!こういう人が稽古場をリードすると、とても気分良くリハーサルが進みます。 ノルンも乙女も最初の稽古でつつがなく段取りは付け終わり、あとは深めていく作業です。こういう「決められたことをきちんとすぐ覚えてやる」のは日本人すごく得意ですよね。いつも外人演出家がえらく驚いて褒めてくれるので(ヨイショもあるでしょうけど)、ちょっと嬉しい。モダンで物の少ない演出なので、仕掛けがしっかり活きるように段取り通りにしっかり演技するのは大事なんです。 オペラの稽古といえば暗譜!ワーグナーは言葉も多いから大変です。よく「どうやって覚えてる?」と聞かれるのですが、そんなの私も秘訣があったら知りたいです(笑。最初の譜読みで間違わないように気をつける(覚えてから直すのはすごく大変)、自動的に歌えるまで繰り返す、いろんなルートで体に入れる。こんな感じでしょうか? いろんなルートとは、読み上げる(目から入る、読んだ声が耳から入る)、書き出す、他のことやりながらCDかけといて…

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