ラインの黄金

あっという間に5月も終わりです。早いな〜。そして、梅雨はいずこ?すっかり夏な感じですね。暑いけど、エアコンかけると寒いし、切ると暑いし…体調管理の難しい季節です。 そんな中、先週はラインの黄金@日本フィルでした。 2日間のオケ合わせ、ホールでの通し稽古からの2回本番。通常のオペラの稽古よりずっと凝縮された日程でしたが、とても和やかなチームとして乗り切れた気がします。 私は3月のびわ湖から引き続いてのエルダでしたが、一発芸の難しさはありつつも、落ち着いて取り組めました。演技もおまかせでということでしたので、びわ湖の時の「巫女感」をメインに動かずに表現する感じから、もう少し人間寄りにしてみました(?)。ゲネプロで出て行った時、ソリスト全員がこっち向いてたのにはびっくりでしたが!!!! 木曜にゲネプロ、金土は夜昼で本番とタイトなスケジュールの中、ブレることなく、また演技つきでは実質ジャンプインになった両ローゲとミーメにも自在に対応する皆さんは素晴らしくプロでした。そんなチームに入って歌えたのはとても幸せ。出番が短かったこともあり、稽古日や舞台裏でいろんな方とお話できたのも楽しかったです。 アルベリヒのワーウィックさんはオーストラリア出身ということで、コアラつきプレミエレンゲシェンク!オペラだからなにか用意すればよかった私も!と気がついたのは当日でした…残念。 日本フィルさんのTwitterより、舞台写真。エルダは舞台左手後方で歌いました。すぐ前がコントラバスで、衣装な…

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Misa Tango

今年はいろいろ初体験がありますが(NHKニューイヤーとか!)、ラフォルジュルネにも初出演いたしました。ルイス・バカロフ作曲「ミサ・タンゴ」です。バカロフさんは、主にイタリア映画の音楽で有名な方なようで、「続・荒野の用心棒」とか「イル・ポスティーノ」の音楽を書いた方。アルゼンチンタンゴとクラシックを融合させたクラシカルな作品もお書きになってます。 「ミサ・タンゴ」は典礼文(お祈りの言葉)のスペイン語版が歌詞になっていて、バンドネオンのソロが全編に入る、非常にエキゾチックな作品。信仰宣言Credo(スペイン語ではCreo)などは譜面の冒頭にTempo di Milongaと書いてあり、テンポの速いタンゴというか、ノリノリの音楽。今回歌うにあたって、スペインの欧風スペイン語と南米スペイン語の違いなどを丁寧に指導してくださった島田道生さんは、「それぞれの国民が心からノレる音楽になってるから、この曲はこれなんだねえ」っておっしゃってました。 実はこのお仕事、かなり近くなってから依頼をいただいたので、うっかり「来年の五月ですか?」と聞き返しそうになっちゃったのです。オケ合わせのときにマエストロにお会いしましたら、「ラテンの感じを出せる人をずっと探していたので」とおっしゃってました。バリトンソロは昨年大フィルで井上道義マエストロがなさったときと同じくガスパール・コロンさん。終演後にご家族の方々から、「ほんとのラティーナみたいでした」とおっしゃっていただいて、お役目果たせてホッとしました! …

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