関西フィルでミサソレムニス

関西フィルでのミサソレムニス、とても幸せに終演。疲れていたら…と念のためにとっておいたもう一泊もキャンセルし、早めの新幹線で帰宅しました。 帰りの道中、明日オケ合わせのバカロフのおさらいをしようと思っていたのですが、頭の中のベートーヴェンが鳴りやまず。お勉強は諦めて余韻に浸っていました。 以前にも書いたのですが(こちら)、なんか気の合うベートーヴェン(笑)。柔らかく繊細なところと、激情というか、抑えきれない部分のコントラストがなんとも人間的だなぁ、と歌うたびに思います。 ソリストもアンサンブル部分が多いので、音楽の受け渡しとバランスについては、マエストロから再三のリクエストをいただき、日々のリハーサルで試行錯誤を重ねました。特に一緒に三度で動くことの多いソプラノの澤畑さんとは、とても素敵な協力関係というか…一緒に作り上げていく感を持つことができて、毎日とても楽しかった!飯守先生の「作品に奉仕する心」と共に歩みましょう!みたいな気持ちで、自分がうまく歌うとか気持ちよく歌うとか…そういうこととはまったく違うベクトルで動いていく感じ。いや、もちろん上手に歌わなくてはいけないんですけどね(笑)。 私としては6回目のミサソレで、いちばん見通しの良い感じで演奏ができたように思います。オケ後ろの立ち位置だったので、ややコンサートマスターが遠かったのですが、ベネディクトゥスも探りすぎず良い感じで動いて歌っていけて、終演後岩谷さんと「私たちやりましたね!」とガッツリ握手しちゃいました(笑)。 当日はゲネプ…

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大阪でミサソレ

今週末のミサソレのために大阪に来ています。ソリストだけのリハーサルが既に二回ありまして、明日からはオケと合唱団と合流です。 ちなみに大阪でミサソレやるの2回目なのですが、東京では「ミサソレムニス」大阪では「荘厳ミサ」とチラシに書かれてることが多い気がします。 サンクトゥス(神様を讃えてて普通は景気良かったりする)が渋かったり、アニュス・デイが若干逆ギレ気味だったり、なかなかドラマティックで素敵な曲。揺らぎとか熱さはありつつ、正確さとか構成感、和声感も求められるシビアさがありますが、登り甲斐のある名山といった感じかな!私の大好きな「後期ロマン派」という言葉が何回も出てくる楽しいリハーサルです。 というわけで、この曲はなかなか濃くて、体力集中力がすごく必要!今日はイゾルデの時にも飲んでいたBCAAを持って行きました!体の疲れ具合も集中力の保ちも違うのです。 リハーサルは夜なので、お昼はもってきたバカロフの譜面見たり、秋からのオペラのビデオ観たり。旅先はかえっていろいろ諦めついて(笑)お勉強的には良いかもです。オヤツも捗っちゃうのがちょっと心配ですけど!!

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仕込み中

ちょっとTwitterにも書きましたが、お勉強には遠慮なく人の手を借りることにしています(笑。自分の角度からだけでは見えないことが見えたりします。ありがたや! 初めてではないものは、2ヶ月ぐらい前から練習を始めますが、初めてやるものは半年とか、分量によってはもっと早くからとりあえず読みます。楽譜を見てしっかり歌えるようになるまでが第一段階。ここから少し寝かせる場合と、すぐに次の段階に持っていくものがあったり。今はいろんな段階のものが混在していて、ちょっと頭が混乱中。 そんなわけで、ワーグナーのオペラをあちこち読みながら、6月のヴェーゼンドンクも昨日はコレペティに持って行ってみました。10年ぶりぐらいかなと思ったら、もう少し(笑。たぶん2005年ぐらいにリサイタルで原典版を歌っていますが、今回は室内楽版で調も低い!ダイナミクスやテンポもオケに委ねる部分もあり、新しい気持ちで見直してみる必要がありますね。 私は絶対音感がないのですけど、やはり調が違うと色が違う。曲の中で複雑に和音が変わっていくので、前のイメージと違う感じだと迷ってしまうことも。1人でのんびりさらってる時より、ピアノを弾いてもらって(ちょっとオケ版風にアレンジして弾いてくださいます)やってみると、その違和感というか迷いが大きく感じられました。違う曲のように感じるものもありますが、やはりオケはオケで楽しい。立体的な風景を楽しめるよう、もう少し頑張ります。 最近はオペラやオケのお仕事がメインなので、リートを歌うのは久…

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