2017年09月04日

秋!!

涼しくなってきました。そして、去年は別のところでオペラやってたのですごく久しぶりになってしまった新国リング!いよいよ最後の《神々の黄昏》が始まりました。今回は乙女ではなくて初のノルン!!リングの中でやってみたかった役の一つなので、すごく嬉しいです。

フィンランド国立歌劇場からアンナ・ケロさんがおみえになり、ゲッツ・フリードリヒのエピソードなんかを交えながら、どんどん演出をつけてくださいます。彼女は本当に明るく、人の気持ちをつかむのが上手!こういう人が稽古場をリードすると、とても気分良くリハーサルが進みます。

ノルンも乙女も最初の稽古でつつがなく段取りは付け終わり、あとは深めていく作業です。こういう「決められたことをきちんとすぐ覚えてやる」のは日本人すごく得意ですよね。いつも外人演出家がえらく驚いて褒めてくれるので(ヨイショもあるでしょうけど)、ちょっと嬉しい。モダンで物の少ない演出なので、仕掛けがしっかり活きるように段取り通りにしっかり演技するのは大事なんです。

オペラの稽古といえば暗譜!ワーグナーは言葉も多いから大変です。よく「どうやって覚えてる?」と聞かれるのですが、そんなの私も秘訣があったら知りたいです(笑。最初の譜読みで間違わないように気をつける(覚えてから直すのはすごく大変)、自動的に歌えるまで繰り返す、いろんなルートで体に入れる。こんな感じでしょうか?

いろんなルートとは、読み上げる(目から入る、読んだ声が耳から入る)、書き出す、他のことやりながらCDかけといて自分のところが来たら口ずさむ、などなど。音がしっかり入って、あとは言葉の細かいところの確認という感じになったら、持ち歩き用のリブレットを作ったりします。

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A4の紙を横にして2列で印刷し、半分に折って冊子状にとじます。ハンドバッグなんかにも入るし、電車などでちょっと疑問が湧いたときにすぐみられて便利。楽譜だと大きすぎるのです。そして、音符の下に書いてあるものを、いま一度文章として読み直すためにはこの形式がいいのです。意味がしっかり頭に入れば、次の言葉に迷うことも少なくなるので。(古かったり雅な言葉も多いから難しいですが!!)言い間違ったところ、ハッと疑問に感じたところにどんどん色鉛筆などでマークを入れていくと、苦手なところがよくわかるので、時間ないときはそこだけ重点的にやったりします。

立ち稽古で動きながら歌うと、最終的にはしっかり頭に入るのですが、覚えてないと稽古できないので(笑。最初の稽古まではいつも悶々と暗譜祭りです。特に新国は音楽稽古がなくていきなり立つことが多いので、なおさら。だいたい初めてな感じで指揮者みながら、今言われたばかりの動きをやりながら…怖いけど、めっちゃアドレナリンが出て楽しいです!

《神々の黄昏》は今回でメゾとしてやれる役はコンプリートかな。リング全体でもあとはジークリンデの1幕以外、黄金のフリッカ、ジークフリートのエルダあたりが未踏なのですが、何度もあれこれ経験してみて、さらに楽しくなってきました。周りの風景が見えてることは、来年のブリュンヒルデをやる上ですごく助けてくれるはず。

とりあえずは舞台の傾斜に気をつけて、健康に頑張ります!

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posted by ぴよきち at 12:06| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月25日

「わ」の会《神々の黄昏》スーパーセレクション

twitterで城谷さんが「スーパーセレクション」ってお書きになっていらしたので、ちょっと真似してみました(笑)。いつもちょっと狭いよとか、もう少し広いところで聞きたいよとおっしゃっていただくので、今回は客席数が倍近い北とぴあのつつじホールで開催しました。

私は序幕の「ラブラブ新婚のお見送り二重唱」と、最後の自己犠牲。出番の間が1時間半以上開くのは初めてで、なんかちょっと不思議な感じでした。「わ」の会だといつも出ずっぱりに近かったので。ブリュンヒルデを初めて歌ったのは2010年だったのですが、城谷さんの指揮、片寄ジークフリートでした。《ジークフリート》と《黄昏》からピックアップしたコンサートで、目覚めやって、偽のグンターやって、自己犠牲だったかな。その時から多分大小含めて4回目ぐらいになる自己犠牲は、かなりフリーな感じで歌えました。ちょっと巨匠すぎたかな(笑。これは城谷さんのせいではなくて、感覚的に私のテンポが遅めなのです。もう少し流れてもいいかな。うーん、そう思って歌い始めるんだけど、なんか巨匠が来ちゃうんですよねえ…。プログラムにも書きましたが、今回初めてジークフリートの亡骸を前に歌ってみて、すごく色んな心情がリアルに動く感じでやりやすかったです。

あー、他の場面もやりたいな。今回はキャスト全員が本当に素敵にはまり役で、この組で全部やろうよ!とまた無理なことを妄想したりしました。願えば叶うかな。

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あなた行ってらっしゃい! 的な。ラインの旅を見送るところ。

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もうすぐ火をつけるところ!

音が終わったのが確か21時12分とかで遅いのに、お客様の拍手はとても熱く長く。予定の倍ぐらいカーテンコールしちゃいました。ホールの退館時刻が迫っていなければ、もっとゆっくりロビーで皆さんにお礼を申し上げたかった気持ちでした。

もう少し浸っていたいけど、もう来週からは新国立劇場の《黄昏》が始まります。ブリュンヒルデは一度帰っていただき、ノルンとワルトラウテをインストールです。仲間たちは全員このプロダクションに入ってるので、また劇場で会えるのが嬉しいです!

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posted by ぴよきち at 21:02| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月14日

マレーシアフィル第九

機内Wi-Fiなので、写真なしでひとまず。帰ってから写真追加します。→しました!

第九2公演、無事に終わって帰りの機上です。お互いにその時々でいろんな立場というかお仕事というか…でありつつ、あちこちでご縁が続いてきた古澤くんのお招きで、職業としては初の海外演奏でした。

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お約束な感じでポスターと記念撮影

今回は古澤さんが日本で長く指揮しているプロアマ混合のMAXフィルと合唱から50人、そしてマレーシアフィルとジュニアオケ、現地コーラスと英国からのコーラスも加わり、日馬友好60年にちなんだイベントとして企画されました。とにかくたくさんの団体が混在していたので、何をするにも大変だったと思います。

そんな中、大きなイベントを仕切って、マエストロのやることじゃないでしょ的な雑務まで全て引き受けて走り回りつつ、初日公演前にランチしながら幸せそうに「夢みたいですよ」との古澤マエストロの呟きにヤラレましたよ。

音楽家は「夢みたい」な事がやりたくて、好きでたまらなくて生きてるんだもんねぇ。

私にできることは少ないけど、しっかり1楽章からの時間を共有して、その中で自分の役割を果たして、ホール全体の空気を変えるお手伝いしたいなぁと。いつもそう思って歌ってるけど、今回はまた格別でしたなー。

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リハーサル風景。

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初日終演後、マエストロの自撮りによる記念撮影、の様子(笑

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スポンサーのMACによるメイクアップサービスがありました。

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2日目終演後にソリスト4人で

夫がアマオケで、私もアマチュアコーラス出身で、よくあるプロアマ談義には思うところがあり、うまく説明できないんですが…上手い下手みたいな1つのベクトルだけでは語れないものがあるわけです。今回はアマチュアの皆さんもプロに囲まれて色々刺激受けて健闘なさってる姿があちこちに見られ、いいなぁと思いました。

ジュニアフィルの子供達にも、セクションの中のマレーシアフィルの人がリハーサルの合間にフォローしてたりするのも素敵な光景でした。私たちはやり慣れすぎてて忘れがちだけど、第九はやはり難しい曲です。

音楽は努力した者は必ず報われるわけではない理不尽な部分もあるのですが、宝クジは買わなければ当たらないし、努力しなければ報われる可能性もないわけで(厳密に言えば、天才的な人はいるけど、でも努力はしてると思う)。こんなドリームジャンボな競技を選んじゃって、私もドリーマーか?!

打ち上げはイスラム国ぽくノンアルコールだったので、機内の一杯が個人的打ち上げ🍷帰ったら1日休んで、「わ」の会稽古が始まります。

おつかれさまでした!

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posted by ぴよきち at 01:46| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする